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「地域まるっと中間管理方式」のすすめ(第19回)2018年7月2日

「地域まるっと中間管理方式」のすすめ

第19回:地域まるっと第1号は「一般社団法人ファーム長沢の里」

本年6月26日、「地域まるっと中間管理方式」第1号となる「一般社団法人ファーム長沢の里」が設立されました。記念すべき全国第1号は、豊川市で誕生しました。

◎産地関係者の危機感が原動力に!
豊川市長沢地区は、旧宝飯郡音羽町の最西部に位置し、3方を山に囲まれた中山間地域です。住民は3,000名程度で、非農家の比率が比較的高い地区ですが、地区の交流会に住民の半数が参加する「大変まとまりのある地区」です。

地区内の農地は40ha程度で、うち水田が30ha程度あり、音羽米(元肥に全量有機肥料を施用し、農薬の散布回数も減らした特別栽培米)の産地です。生協組合員との契約栽培となっており、JAを通して生協組合員に販売しています。

農地では20年ほど前から鳥獣害が発生するようになり、長沢町地区有害獣類駆除組合が集落を上げて鳥獣駆除を実施しており、年間で150頭を超える有害獣類(いのしし、しか等)を捕獲しています。

担い手はOさんだけで、自作農家が数戸ありますが、高齢化により、この先が心配な状況です。昨年春にOさんが体調を崩したことから、地区内に将来に対する危機感が生まれました。

昨年7月に機構が提案した「地域まるっと中間管理方式」に関心を持ち、いち早く手を挙げ、地区内の有志で構想づくりを進めてきました。地区内に危機感があり、リーダーが存在しています。さらに、JA、市の支援、普及課も普及課題に位置付けるなどの体制が整っていました。

◎課題と方向性
地区の課題は、農地保全と新規参入者の確保です。地区のリーダーは、「長沢の農業を守っていきたい。そのために、集落営農組織を立ち上げたい。法人化を考えている。「地域まるっと中間管理方式」でやりたい。5年後、10年後を見据えて、若い新規参入者を確保育成していきたい。次の段階として、基盤整備もしていきたい」との想いで、地区内の話し合いを進め、6月2日の法人設立説明会では、ほぼ全員の賛成を得ることができました。

◎「地域まるっと中間管理方式」の「見える化」で周辺地域へ波及を!
「地域まるっと中間管理方式」では、農地の利用権が一般社団法人にあります。そのことがポイントなのです。法人が責任を持って、農地保全、魅力ある地域づくりに取り組みます。そして、その「魅力ある地域づくり」が長沢地区の5年後、10年後を担う新規参入者の確保育成に繋がっていくのです。

「地域まるっと中間管理方式」の先行事例により「見える化」を図ることができたので、今後は、県内周辺地域への普及はもとより、他府県において、同様な課題に直面している地域とも情報共有しながら、全国展開を図っていきたいと考えています。(次回に続く)

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